心を伝える

2024年01月22日

 皆さんこんにちは。大阪府内を中心に移動販売やケータリング事業をしているSUNSUN KITCHENの中と申します!

 突然ですが、皆さんは人生で取り返しのつかない思いをした事があるでしょうか。私はつい先日そんな思いの中で色々と考えさせられる出来事がありました。

 これは私事になりますが、昨年の12月に祖母が他界し、その四十九日を待つ間に今度は祖母の妹が自宅で倒れ息を引き取りました。

 祖母は享年97歳
 祖母の妹は享年90歳

 亡くなった日に父から知らせを聞いて向かった先で見た2人の姿は僕が知っているおばあちゃん達ではなく、おばあちゃん達の心を宿していた蝋人形のようでした。⁡ 
 

2人とも見た目は同じなのに生前とは感じる何かが違う。
 宿していた"心"とは一体なんなのか?
 

 自分の事よりも大切に想い、注いでくれた愛情。

 子供の頃、小児喘息で苦しんでいた僕の背中をさすってくれた手の温もり。

 大人になり会いに行くだけで見せてくれた嬉しそうな顔。⁡

 色々と思い出す事はありますが遺体とは読んで字の如く遺された身体で、亡くなった今ではもうそんな想いを感じる事も伝える事も出来ません。

 それが抜け落ちた心の正体ではないかと思います。

 祖母の葬儀の後一緒にお寿司を食べ、元気そうにしていた祖母の妹がこんなすぐに亡くなるなんて思ってもいなかったし、美味しそうにお寿司を食べる姿を見て、四十九日にはまた一緒に食べに来ようと思ってた。

 その願いは叶わず、葬儀の日にお寿司を買って火葬場へと送られる棺の中に入れました。

⁡  何を伝えたいかと言うと、本当に人はいつ死ぬか分からない。⁡

 大切な人の"心"に触れる事が出来る内に自分の"心"を沢山伝えなければいけない。

 大人になり、少しは世の中の役に立ちたいと思うようになり胸に刻んできた言葉

「⁡人生、人の為に生きてこそ」

 この言葉はそんな想いをした先人の残した言葉ではないかと、お別れを通して祖母達が教えてくれた気がします。